自費出版と印刷物のアレやコレ

目的から考える自費出版

どんなに自作の原稿を本として世に出したい強い気持ちがあっても、そこに明確な目的がなければまとまりのある本にはなりません。なぜなら、目的によって本の作り方(方向性)が変わってくるからです。ここでは、目的から考える自費出版をご提案させて頂きます。

自分のための本を作る

自費出版する場合のスタンダードな目的が「自分のための本づくり」です。例えば、これまでは仕事が忙しくプライベートな時間を満足に取れなかった方でも、定年退職するとなれば自由な時間を持てるようになります。その自由な時間の使い方はその方自身が決めることですが、「仕事人間」としてまさに馬車馬の如く働いてきた人生も、あながち捨てたものではないはずです。功績をあげたときの話は勿論ですが、「あのとき、こうしておけば良かった」「あのとき、もっと彼の意見を聞いておけば良かった」など、後悔したことがまったくない人生など現実にはそう在るものではないでしょう。そして、その「後悔」の念を素直に言葉・文章として吐き出すことは、“負い目”から自分の人生を解放してくれるものにもなるでしょう。そうして自分のために文章を書いて本にすることは、余生をより生き易いものにしてくれるはずです。

「出版実績」を作る

特に短歌や俳句の世界では、「歌集や句集は売れない」という理由から大手出版社はまず商業出版してくれません。したがって歌人・俳人を志す者にとって、歌集・句集を自費出版することがその第一歩となっているのが現状です。また、最近は出版不況の深刻化が小説にも同様の状況を生み出しています。芥川賞受賞作家の本が売れず、逆に受賞歴のない作家の作品であっても映画化・ドラマ化されれば原作が売れるといった構図が定着してきています。こうした状況は、特に長く文筆活動をしてきた作家からすれば受け入れがたい風潮ではありますが、考え方を変えれば「誰にも小説家/作家としての道が開けた」とも言えます。つまり、テレビ局や映画会社、映像製作プロダクションなどへ売り込む目的で、「映画化/ドラマ化」を前提とした小説を書いて自費出版し、取次との契約を必要としないネット書店を中心として販売することです。

ビジネスに繋げる本作り

本は販促ツールとしても効果を発揮します。例えば、あなたの本業がフランチャイズ経営を展開している会社だとしましょう。本来的にはフランチャイジー向けに作成したマニュアルを、そこに書かれた起業理念やノウハウを一般の方向けに分かりやすく編集・制作し直し出版することで、今後の事業展開において競合他社に対する優位性をもたらすことが可能になります。さらに、その本がベストセラーにでもなれば、それほど費用対効果の高い宣伝広告ツールもないでしょう。

アトリエ・レトリックでは、東京・神奈川近郊で自費出版を前向きに検討している方のためのアドバイスを行っております。すでにお手元に完成した原稿がある方は勿論、自費出版に興味がある方は、是非、アトリエ・レトリックまでお電話ください。(046-210-3534/担当;小島唯史)

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